富士の魔物

2013年10月21日 22:14

「今まで何回かレース観に来たけど、これは初めてだわあ・・・」
と、たまたま居合わせた会社の先輩が思わず愚痴った位である、他にもこの大雨の中最後の最後まで居合わせた観客の大半はそんな言いようの無い疲れを感じていたのだろう。
他ならぬ自分ですら、文字通りの"不完全"燃焼なテンションに大雨に打たれまくった寒さと水を吸いまくった上着の重さにかなり疲れ切っていた。

3年程ぶりのFISCO、そして数年ぶりのレース観戦と言う訳で前日にフィリピンの出張から帰ってきた身体そのままに今年のWECへ行こう!と自分にしてはなかなか珍しくやる気満々で早朝に自宅を出た、までは良かった。
その朝6時の時点で既に雨、但し予報ではレース開始の午後には止むはずだったからかなり楽観的と言うかポジティブに「いざ始まれば何の問題も無い」と考えながら、都合300kmをインプで富士へ向かわせた。
気分的にそんな上に道中も渋滞も無く快適そのもの、クルマの調子もいつも通りいたって健常なもので一日延びてしまった出張の憂さ晴らしと言うか気分転換には余りに充分だったのだ。

会場に着いても雨は止む気配が無いが、他の観客同様"昼には止む"と言う予報がイヤでも気分を高めてくれている、そんな感じで皆期待しているのが何となく判る。
そんな勢いで思い切って屋根も無いスターティンググリッド、アウディとトヨタが陣取る先頭位置に座り込み寒さと雨に耐えながらひたすらスタートを待った。
と、ココまではどの観客も、恐らくは出場しているチームですらセーフティーカースタートからじきに通常のレースモードに移りこの寒さ(最高気温にして14℃)を紛らわすのに充分な激戦が始まる。
そんな期待があっさり寒さで凍り付くのに実質更に数時間を費やす羽目になる。
結果は既に出ている通り、実質全くレースをしないまま終了と言う結果であった。
今まで3~4回ほどとまだ観戦経験も浅い自分も、更に観戦経験豊富な冒頭の先輩ですらある意味貴重且つ驚愕の終了に文字通り肩を落とすほか無かった。
チケットの裏面にある「メインレーススタート時点でレース成立(つまり払い戻し不可)」の文字を改めて見るまでもなく・・・。

ところがここで終われば早めに帰って身体を温める、程度の末路だったかも知れない。
帰り道の新東名は三ケ日JCT~豊川で事故による大渋滞まで発生。
行きは約3時間の行程が何故か帰りは6時間以上に、長距離は慣れているはずの自分ですらさすがに1時間近くの上り坂の半クラ、更にはレースの不完全燃焼感と寒さと疲れでヘロヘロになってしまった。
いくら日帰りとは言えここまで疲れた経験は早々無い。
正直翌日風邪を引かなかったのに驚いたくらいだ。

気晴らしのつもりが天気同様晴れるどころかボロクソとは、しかも高い授業料付である。
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