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It's more fun in the Fhilippines

「御盆休みにフィリピンへ・・・」
なんて言葉だけで受け取ればなかなか優雅でセレブな休暇の過ごし方に聞こえて格好はかなりよさげだと思う。
が、少なくとも今回の自分に限って言えばそんな甘い話ではない。
と言うよりそもそも"休暇"ですらなかったのだから甘いもクソもあったものじゃないのだ。
たまたま引き継いだ仕事の関係でいずれにせよ一度は生産拠点である彼の地に足を踏み入れる必要があったのだけど、あちらこちらでスッタモンダが連発してさあいざ出張するかとなったら、コレがどうにも結局日本が休みで何かと現地が動きやすい(そもそも御盆休みと言う概念は少なくとも日本だけらしい)連休の最中になってしまった。
と言うのが今回の出張のあらましだったりする。
幸か不幸か妻と予定していたのは実家への帰省だけだったから、その辺の損害はさほど大きくは無かったのだけど、一度は消えかけた話が連休直前に復活したのだから、いずれにしても結構なドタバタの中での出張決定だったのは間違いない。

セントレアからフィリピン航空で約4時間ほどで首都マニラにある空港へ到着する。
空港に降り立った瞬間の雰囲気はどうだろう、過去に行った中国の広州とさほど変わらないかもしれない。
ただ規模的にはまだこちらの方が小さい感じだ。
行ったのが連休初日だから、周りには良くも悪くも旅行客の日本人が結構多く詰め掛けていておかげで入国審査などには余りてこずらなかった。
自分が宿泊で滞在したのは"リトルトーキョー"もあるマカティと言う街のホテル。
名前の通り、日本人の滞在者も多い=日本人向けの店も多いと言うことで、実際ホテルの朝食もバイキングじゃ無いとは言え普通に日本食を選ぶことが出来ると言う気の回しぶり。
メニューにしっかりと「SAKETYADUKE(鮭茶漬け)」とまであって思わず笑ってしまう。
他の店、と言うか現地の人とのやり取り全体がそうだけど、フィリピンはタガログ語と一緒に英語も基本的に何処でも通じるから、正直な所広州での生活よりはよほど楽だった。
私のようなTOEICの箸にも棒にも掛からないような程度の低い英語力の持ち主でも、カタコトで伝えたい意味の単語をとにかくバカスカ並べれば、意外なまでに相手に通じてくれる。

むしろ非常に痛感したのは自分の英語力で"聞き取り能力の無さ"だった。
スピードラーニングなんざいざ知らず、現地のまともな英語をまともに聞こうとしてもあまりの速さに単語がまるで聞き取れないのである。
おかげで店での買い物はいざ知らず、滞在先の職場でも通訳がいない時に現地のスタッフとやり取りするのに相当聞き返しては、何を言っているのか理解するのに必死にならざるを得なかった。
こればかりは本当に自分の耳の経験を積ませるほか無いのかもしれない。
後、最後まで大苦戦したのは食事だった。
滞在二日目にして何に中ったのか不明なのだけど相当な腹痛にやられてしまい、結局その後も水に中ったのか滞在の後半は毎日腹を下しっぱなしだった。
さすがに水道の水は何処に行っても飲んでいないのだけど、どうやら広州と異なりフィリピンともなると"中り"の次元が全く異なるらしい。

そもそも連休中に出張するわけだから、仕事の具合は当然良くない訳である(良ければ日本が休みのこんな時期に行く必要なんか無いのだ)。
とは言え、幸か不幸か現地でのスタッフとのやり取りも含めて滞在中の仕事の進みはそこまで悪くは無かった気がする。
残念ながらほとんどの行く前に持っていった"宿題"は無理矢理終わらせたと言うのが正解で、完全に解決した項目はほとんど無いに等しいのだけど・・・。
基本的にこの国はやり方が北米的とでも言うのか、徹底したトップダウン型だとは現地の日本人スタッフからきつく言われたことだ。
だから日本人お得意(?)の曖昧とかファジーは絶対捨て置く必要がある。
なので、自分も現地の連中に説明する時には基本「must」で必須にするか命令形で「やってくれ」だった。
「やってほしい」程度の依頼では大体ほったらかされると言うのは、真面目な話自分でも経験してしまって、言い方を変えた。

出張が明けて休み無くそのまま日本でも出社したので、正直先週はまるで疲れが抜けていない感じだった。
何とかやりきった感じではあったけど、やはりストレスは相応に有ったらしい。
腹の調子を含めてじっくりと調子を取り戻しておきたいものだ。
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