トンネルを抜けるとそこは・・・

2010年12月30日 21:48

雪国だった、こんな小説の名文を引用するしかなくなるくらい、ほんとに見事なまでに電車の外の景色が変わったのだから、さすがに驚いたと言うかちょっと笑ってしまった。

「今年はクルマは止めておき。」
折からのクリスマス寒波のニュースもあって、実家に天気の程を問い合わせた時の母親からの答えがそれだった。
名前の通りクリスマス前後に一気に来た寒波は一旦は引いたようで、雪自体はさほど残ってもいないらしい。
但し、今年の問題は年末年始にまたかなりの寒波が押し寄せてくるだろうと言う予報だった。
多分実家に帰るまではタイヤも交換済みとあって実の所、親が心配するほど危なくは無いはずだ。
問題はその後の寒波の具合でこれがどこを見ても大荒れの予想。
つまりインプで意気揚々と帰省したところで、連休中動かせるかどうかはなはだ怪しいのである。
さてどうするか。
雪道の運転は今更慣れていない訳では全然無いのでそこはいい。
ただ、わざわざインプで帰省したとしても結局は年末年始なんざほとんど家にいるようなもので、何か用事があった時自分の足があるからちょっと移動がしやすい程度のこと。
実家にもそれこそ親のクルマはあるから借りようと思えば何とかなってしまう。
ましてや帰ったまではいいけど、いざ戻るときにまた大雪で・・・、ではさすがに話にならない。
あるいは帰省の道中でもいきなり大雪になたら・・・、と言うことで折角スタッドレスに変えたのは惜しいものの、インプでの移動はスパッと諦めて帰省客でごった返している駅へ足早に向かった。

この選択が良かったかどうか。
正直な話、駅を出てしばらくは「別にクルマでも良かったんじゃ・・・」と言う微妙な後悔が先に出ていた。
とにかく県内は勿論、山を越え岐阜に入り更に米原・・・と滞りも無く進む電車からの景色はまるでいつも通り。
雪が積もっている雰囲気は微塵も無かったのだ。
福井県に入り敦賀を越えてもまるで景色は変わらず。
「おかんもびびり過ぎじゃないのか;」と実家の連中に恨み節の一つでも言ってやろうか・・・、と長いトンネルに入り暗闇から抜けた瞬間・・・。
休耕中の畑、黒い瓦、路面の灰色、全てが一瞬にして真っ白の世界に切り替わった
小説の名文句を思い出してしまうのも無理は無いくらい、見事にトンネル一本で世界が変わったのである。
電車に乗り合わせた他の乗客も一瞬の景色の変貌にちょっとした歓声が沸いていたのだから、あながち大げさでもないと思う。

とは言え、クリスマス寒波の後は大分平穏だったのか路面は良く見れば大分雪も溶けていて、苦労するほどではもはや無いようだった。
駅に降り立っても普通の靴でも十分歩けるレベルで、結局「インプでよかったのかもなあ・・・」とやっぱり親の電話が恨めしくなってしまった。
そんな親は「年末年始にまた降るから、我慢しておき」と全く気にも留めない。
別に我慢するほどクルマで帰省したかったことも無いのだけど・・・、確かに晴れ間はまるで除かないしなにやらもう一波乱ありそうな天気ではある、そうでなくてもとにかくこっちは寒い。
どうやら今年はお正月らしく家で大人しくしているのが一番のようだ。
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