何かが終わった日:坂の上の雲3

2010年08月15日 23:37

結局全八巻を読み切ってしまった、いざやり出すと思ったよりは早くやれてしまうものらしい。
自分の掌の中では日本海海戦が連合艦隊の文字通りの「完勝」で終わり、ポーツマス条約も締結され、残る二人の主役:つまりは秋山好古と真之の兄弟も日本へ帰還してそれぞれの最期までを把握した所だ。
そこまでを終えた時点が今日の終戦記念日の八月十五日と言うのが何か因縁めいたものを感じてしまう。
終戦と言いつつもこの日は完全なる日本の無条件降伏、つまり敗戦の日だ、だけど自分の掌の中は・・・日本がロシアに勝ち(実際は際ど過ぎるまでの辛勝でしかない、少なくとも陸軍は)その奇跡的な現象に国民は不覚にも酔ってしまった辺りにある。
筆者の司馬遼太郎自身がそこに何度か書いている、と言うより指摘している通りこの明治維新直後とも言える時期の日本とその後昭和の戦争前後の日本においては、その政治と軍の組織がとても同じ国のものとは思えない程に動き方も思想も違っていた事実が、小説でありながらはっきりと理解できる。

その辺の観方についてあれこれ論じた所で所詮揉めるだけなのでこの辺で投げてしまって、兎にも角にも坂之上の雲を読み切った。
連休中の暇潰しと言うには十分なことをこなし切れたんじゃないかと自賛したい所だ。
正か誤か、そこはおそらく最期まで線を引ききることは出来ないとは言え一つの大きな知識を知ることが出来たのは大きいと思う。
脳にある程度以上の刺激を与えられたと言う意味では確かに大いに与えることが出来たはずだ。

そんな達成感を覚えつつ未来への絶望へ向かって明日、戦地と言う名の職場、つまり自宅へ戻ります。
自分が持ち得るモチベーションの根源はタダ一つ。
"やる気はあるよ・・・給料分。"
これだけでも十分に過ぎる。
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