じいさんのスプリンター

2009年12月16日 19:39

ひとまず葬式の時よりは何も起きずに,無事に四十九日の法要も終わった,・・・ような気がする。
まあ何せお葬式とは違いそもそも四十九日後辺り,と初めから予定が組んであるのだから帰省する自分にしても準備を進める実家の家族にしても多少なりともの余裕はあったんじゃないかと思う。
とは言え,葬式の二の舞になりやしないかと日にちが近付くにつれてドンドンテンションが落ち込んでいったのは前回書いた通りなのだけど・・・。

兎にも角にも実家へ飛んで帰る,栃木と違って良いのは何せこの距離だろうか。
名神からノンストップで行ってしまえば優に2時間程度で実家へ帰省出来るようになった,かつては7時間超えだったことを考えると如何に今までの生活圏,つまり関東が自分の生まれの地から遠かったか判る。
ひとまずは家族に顔を見せすぐに仏間へ,ふと見ると仏壇の所にじいさんの生前の時計とか帽子があれこれ置いてあった,いくつかは自分でも見覚えがある。
それら遺品とじいさんの遺影を見るとさすがにグッとこらえなくてはいけないものがくる,たかが四十九日,されど四十九日。
もうそんなに日が経ったものなのかと驚かずにはいられない,「はええのう。もう四十九日。」と母がしみじみ言ってたのも良く判る。
法要自体は特に何も問題もなく終了した,納骨で初めて実家の墓の「」を覗くことが出来てしまったけど,先代のこの墓の主,つまり私の曽祖父の骨と思しきものは全くなく綺麗に土に還っていたようだった。
まあ無事に極楽浄土へ参れたと言うことだろうか。

そしてじいさんの遺品,さすがに何十年もこの家に主として住んでいただけにこれが意外にあれやこれやと他にも出て来るのだから何とも奇妙といえば奇妙だ。
まあつい最近まで普通に過ごせていたから当たり前と言えば当たり前かも知れない。
そのじいさんの遺品の最大級(?)のシロモノがトヨタのスプリンター,つまりクルマ一台だ。
トヨタのスプリンター,と言ってピンと来た人がいたら・・・多分その人にはごめんなさいしないといけないだろう。
残念ながら今も人気のあのハチロクでは全然ない,世代的にはその3世代ほど後のスプリンターセダン,これがじいさんの愛車だった。
クルマ自体は当時のカローラ・ターセルの兄弟車,じいさんほどの中高年齢層ともなると「クルマといえばセダン!」の言葉が充分通じる世代だったから,その辺の世代向けとして,或いは商用車としてそれ相応に数が出ていたと思う。
大抵今でもこの手のクルマを見かけると,大抵がじいさんばあさんだ。
そんなスプリンター,葬式の時から送迎に人手輸送にと主がいなくなったにも関わらず何故か急に出番が増えてしまった,平日ですら親父殿が気軽に乗ってるらしい。
ここ最近はじいさんが乗る姿すら全然見かけなかったのに・・・。
しかもこのクルマ,じいさんが亡くなる2週間ほど前に新たに車検を通したばかりだと聞くからこれまた奇妙なものだ。
クルマにオカルトを絡ませるのは正直バカらしいと言うのも重々承知なのだけど,どうにもじいさんの形見として残りたがったと言う感じもしなくもない,現実に目の前で経験しているのでそう思わざるを得ないのだ。

何と言ってもこのスプリンター,乗り手の世代を反映してしまった(?)為か何と立派に5段MTなのである,と言うよりじいさんのこれまでのクルマでAT経歴が無いのだからなかなか凄まじいお年寄りであった。
70歳過ぎても平気で踏み込む,危ないと言ってはいけない,本当に危ないのだから・・・;
ベースがカローラだけに感覚はもろ実用的,ステアリングはおろかペダルもシフトも情けない位柔らかい,インプのノリでやったら本気でペダルが戻らないのじゃないかと変な不安になる。
FFだからシフトもワイヤ式全開のフニャフニャさ,但しストロークは大きいし入った感は割とあるので感触に慣れれば・・・取り敢えずは問題なかった。
但し侮る無かれこのスプリンター,グレードによっては1t切ってしまう軽量振りだけにこれが充分走りに走る,大人4人乗車でも街中をそろそろと抜けるだけなら何の問題もなしだ。
挙句に燃費も好調,取り扱い最優先の実用車の権化とはこういうものなのだろう。

車検を取った以上2年はこのまま親父殿辺りが乗り続けるらしい,親父は完全にAT乗りと化してるのにあのおっさんも良くやるもんだと思う,スプリンターのクラッチは癖が無いとは言えクラッチ操作を思い出すにはそれ相応に時間は掛かりそうだろう。
そう言えばたまたま葬式の時にインプを親父殿が乗るハメになった時はエンストしまくった挙句「こいつのクラッチは扱いづらい! 」と文句を垂れていたのを思い出した。
確かに自分のインプはスプリンターのそれと比べたら特化し過ぎかも知れない,フラホ換えてるしね;
そんな感じでスプリンターはまだまだ出番があるようである,いいことだ。
いっそこのまま次は弟のクルマにでもしたらどうだろうか。
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